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五十肩とは
肩関節に炎症が起こり、肩関節の痛みと運動障害が現れる状態の総称です。肩関節に炎症が起こり、肩関節の痛みと運動障害が現れる状態の総称で、関節の動きが硬くなることが特徴です。40〜60歳の患者さんが80%を占めています。また、糖尿病の患者さんや、肩関節の手術を行った方などにも同様の症状が現れやすいとされています。症状が軽く、自然に治癒する場合もありますが、一部では症状が重く、運動障害が長く続く場合もあります。-
正常な肩関節
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五十肩
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- 滑液包に炎症が起きる
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- 関節内に炎症が起きる
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- 関節包が縮んでいる
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腱板断裂とは
肩の使いすぎや外傷などにより、肩甲骨と腕の骨をつなぐ板状の腱に断裂が起こります。- 肩の使いすぎや外傷などにより、肩甲骨と腕の骨(上腕骨)をつなぐ板状の腱に断裂が起こり、肩の痛みと運動障害が現れます。60歳以上の方に現れやすく、右肩に症状が出ることが多いとされています。五十肩と比べて、関節の動きが硬くなることは稀です。
肩腱板断裂
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五十肩の症状と治療法
急性期・慢性期・回復期の3つの期間に分け、それぞれに応じた治療を行います。五十肩は、加齢により関節を構成する骨や筋肉などが変性し、肩関節の周囲の組織に炎症が起きることが原因とされています。一般的な経過は症状により3つの期間に分けられ、それぞれに応じた治療を行います。- 主な症状
- 主な治療
- 急性期
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- 肩の違和感
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- 肩の動作時や安静時の痛み
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- 肩の安静
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- 湿布や消炎鎮痛剤の内服
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- ステロイ ド・ヒアルロン酸注射
- 慢性期
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- 痛みは次第に治まる
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- 肩の動く範囲が狭くなる
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- ストレッチ
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- 物理療法|温熱療法、電気刺激療法など
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- ヒアルロン酸注射
- 回復期
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- 痛みはほとんどない
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- 肩の動きが少しずつ改善する
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- ストレッチ
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- 運動療法
ほとんどの患者さんは上記の治療で軽快しますが、治療は数ヶ月以上にわたるため、医師の指示に従いながら、自ら運動療法を長期的に継続していくことが必要となります。
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簡単ストレッチ
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おじぎ運動
- 1.
- 足を肩幅程度に開きます
- 2.
- 肩の力を抜き、痛い方の腕を前に垂らしながら、ゆっくりおじぎします
- 3.
- 軽い痛みが生じたところで10秒間止め、元に戻します
- 4.
- これを10回繰り返します
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振り子運動
- 1.
- 足を肩幅程度に開きます
- 2.
- 肩の力を抜き、痛い方の腕を前に垂らしながら、ゆっくりおじぎします
- 3.
- 身体を前後に揺らし、腕を振り子のように動かします(30秒)
- 4.
- これを10回繰り返します
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仰向けでの挙上運動
- 1.
- 仰向けになります
- 2.
- 肩の力を抜き、痛くない方の手でゆっくりと持ち上げていきます
- 3.
- 軽い痛みが生じたところで10秒間止め、元に戻します
- 4.
- これを10回繰り返します
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ぞうきんがけ挙上運動
- 1.
- 机の前に座り、肩の力を抜きます
- 2.
- ぞうきんをかけるように両腕を伸ばし、身体を前に倒します
- 3.
- 軽い痛みが生じたところで10秒間止め、元に戻します
- 4.
- これを10回繰り返します
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壁を使った挙上運動
- 1.
- 壁の前に立ち、手をなるべく高いところまで伸ばします
- 2.
- 手のひらを壁につけたまま身体を前に倒し、壁に寄りかかります
- 3.
- 軽い痛みが生じたところで10秒間止め、元に戻します
- 4.
- これを10回繰り返します
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背中での内旋運動
- 1.
- 立った状態で両手を後ろに回します
- 2.
- 腰の真ん中で手をつかみ、痛くない方の手で持ち上げていきます
- 3.
- 軽い痛みが生じたところで10秒間止め、元に戻します
- 4.
- これを10回繰り返します
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肘の開閉運動
- 1.
- 座った状態もしくは仰向けで、頭の後ろで両手を組みます
- 2.
- 肘を開いて軽い痛みが生じたところで10秒間止めます
- 3.
- 同様に肘を閉じて軽い痛みが生じたところで10秒間止めます
- 4.
- これを10回繰り返します
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水平内転運動
- 1.
- 座った状態で、痛い方の手を顔の前に出します
- 2.
- 痛くない方の手で肘を押し、痛い方の手で背中を触るようにします
- 3.
- 軽い痛みが生じたところで10秒間止め、元に戻します
- 4.
- これを10回繰り返します
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- 資料提供
- 科研製薬株式会社・生化学エ業抹式会社 肩関節周囲炎の運動療法 おうちでできる簡単ストレッチ